一陸技(第一級陸上無線技術士)は元々同一期には一回の試験でした。
しかし、令和2年より同一期に第一回と第二回の2回の試験を実施する体制と変わりました。
おそらく新型コロナウイルス対策の一環だと思いますが、なかなか元の体制に戻らず令和5年7月期の時点ではその体制が続いています。
それが、ついに令和6年1月期よりその体制が終了すると思われます。
受験生にとっては大きな変化となるかもしれません。
今回の記事では、2回実施となった背景や受験生への影響、今後への期待などについてお伝えします。
第一回・第二回の体制が終了すると思われる根拠
最初にお伝えしておきますが、日本無線協会より公式に「2回実施体制は終了です!」と発表があったわけではありません。
(少なくとも公式ホームページにて確認できませんでした)
しかし、以下の理由によりおそらく令和6年1月期には第一回・第二回の体制が終了するのではないかと考えています。
以下のリンクは日本無線協会の令和5年度の試験案内のPDFです。
上記より以下のことがわかります。
- 令和6年1月期の第二回に斜線が引いてある。
- 二陸技の試験日程が、一陸技の第一回の翌日以降となっている。
これまでであれば、試験の日程は以下のとおりでした。
- 一陸技 第一回 一日目 = n とすると、
- 一陸技 第一回 二日目 = n+1
- 一陸技 第二回 一日目 = n+2
- 一陸技 第二回 二日目 = n+3
- 二陸技 一日目 = n+4
- 二陸技 二日目 = n+5
しかし、令和6年1月期は以下のような日程となっています。
- 一陸技 第一回 一日目 = n とすると、
- 一陸技 第一回 二日目 = n+1
- 二陸技 一日目 = n+3
- 二陸技 二日目 = n+4
つまり、一陸技の第二回は無い想定でスケジュールが組まれていることがわかります。
第一回・第二回体制となった背景
一陸技が第一回と第二回と分かれて実施されるようになったのは令和2年のことです。
新型コロナウイルスが流行し始めたのはちょうど令和2年あたりからですよね。
令和2年1月期は予定どおり実施されましたが、7月期は延期となり第一回と第二回と分けて11月に実施されました。
第一回と第二回と分けて実施することで、一つの部屋に集まる受験者の数をなるべく減らそうとしたものと思われます。
それ以降、その体制は令和5年7月期まで続きました。
ご存じのとおり、新型コロナウイルスはなかなか収束せず数年にわたって問題となっていましたね。
現在も収束したといえるのかどうか色々な議論があるものの、令和5年5月8日より「5類感染症」への指定へと変更されたことは、各方面へ変化をもたらしていくものと思われます。
今回の一陸技の体制変更は、少なからずこの措置の影響はあると思われます。
第一回・第二回体制となった受験者への影響
ただ単に第一回と第二回と分かれただけでなく、出題傾向が大きく変わったため苦しめられた受験者が多くいました。
次の図は、令和5年1月期までの1期前と2期前の問題の出題率をグラフにしたものです。
上記より、令和2年11月期以降の変化を感じ取れませんか?
詳しくは「一陸技の過去問出題傾向 」の記事をご参照ください。
ムセンボーヤ!!(当サイトの名称。演習アプリです。)を立ち上げたのが令和3年6月なので出題傾向が変わった後のタイミングでした。
管理人自身は令和2年の1月期に一陸技を合格したので、出題傾向が変わる前でした。
そのため、自分自身が受験したときの体感とあまりに異なる状況に困惑したものです。
今後の出題傾向について期待と不安
第一回と第二回体制になってから約3年で、ある意味で出題傾向は安定してきたように思います。
(合格しやすいかどうかは別として。。。)
今後その体制が元に戻ったとき、出題傾向も元に戻るのでしょうか。
それとも引き続きこの傾向が続くのでしょうか。
個人的には以前の出題傾向に戻ることに期待感を抱いています。
しかし、それは誰にもわかりません。
今後の出題傾向については引き続き注視していきます。
当サイトでは一陸技の出題傾向について徹底分析をしておりますので、興味のある方はチェックしてください。