陸上無線技術士には第一級と第二級がありますね。
どちらから挑戦したら良いか迷いませんか?
一陸技と二陸技の受験者数と合格率の推移から、私なりの考えをお伝えします。
(参考文献:総務省から発表されている情報)
二陸技は取らなくて良い
いきなり結論から申し上げますと、二陸技は取らなくて良いというのが私の意見です。
つまり、二陸技を取らずにいきなり一陸技を取ることをおすすめします。
私自身は、会社の報奨金欲しさに二陸技を取ってから一陸技を取りました。
全くということはないですが難易度もかけた労力も大して変わらなかったです。
なので、二陸技に労力をかけるならちょっと背伸びして一陸技に労力をかけるのがおすすめです。
これだけだと個人の感想なので、受験者数と合格率の推移から裏付けしてみようと思います。
一陸技と二陸技の受験者数
第一級陸上無線技術士と第二級陸上無線技術士の受験者数はどれくらい違うのでしょうか。

圧倒的に一陸技の方が受験者数が多く、大体5000人前後で近年は増加傾向にあります。
一方、二陸技は2010年度には2000人弱だったのが2020年度では1000人を下回るほどまで落ち込んでいます。
一陸技と二陸技の受験者数の差は年々広がっています。
実は一陸技の受験者数が増加傾向というのは、無線の資格の中では優秀です。
というのも、無線の資格全体では受験者数は年々減少しています。
陸上無線技術士の価値
一陸技は人口が減っている中でも受験者数をおおむねキープしています。
それだけ多く支持されている資格ということではないでしょうか。
反対に二陸技は元々少なかった受験者数がさらに減少しています。
取得するメリットが多くの人に感じられていないのかもしれません。
一陸技と二陸技の合格率
第一級陸上無線技術士と第二級陸上無線技術士の合格率はどれくらい違うのでしょうか。

一陸技と二陸技の合格率はほぼ同じで、トレンドもほぼ一致していることがわかります。
2019年度まではどちらも上昇傾向にありました。
しかし、2020年度にはどちらも低下し、さらに一陸技と二陸技の合格率に差が出たことがわかります。
グラフにはありませんが、前回の2021年7月期の試験でも難しくなったという声が多く聞かれたので、
この傾向はしばらく続くかもしれませんね。
二陸技は参考サイトが少ない
2020年度以降、これまでとは一転して一陸技と二陸技の難易度の差は広がる傾向にあることが予想されます。
だから少しでも難易度の低い二陸技に挑戦しようという方もいらっしゃると思います。
意外な盲点ですが、二陸技は参考サイトが少ないです。
私が二陸技を勉強していたときもなかなか困りました。
それもそのはず。二陸技は受験者数が少ないです。
サイトやブログは訪問者数、YouTubeは再生回数を増やそうとするものです。
運営側の視点に立てば、受験者数が少ない二陸技よりも一陸技を扱いたいと思うのは自然なことです。
当サイトムセンボーヤ!!も二陸技を扱っておりません。
(自分が困ったので扱いたい気持ちはあるのですが…笑)
おわりに
色々なご意見あると思います。
もちろんどの資格からチャレンジするかは人それぞれです。
下位資格から一つずつステップアップする方
いきなり一陸技に挑戦する方
筆者の周りにも色々な方がいます。
この記事がその判断の一つの参考となれば幸いです。